みなさん、こんにちは。
大学院生のGororiです。
以前、『実験ノートの書き方』という記事を紹介した通り、私の研究室では実験ノートの作成は非常にプライオリティが高くなっています(当たり前と言われればそうなんですけど...)

今回、ノートを新調するということで、どれにしようかと悩んでいたのですが...
結局のところ、金欠でエントリーモデルの実験ノート(表紙が水色のモノ)を購入しました。
この記事では、KOKUYOのリサーチラボノートのスタンダードモデルとエントリーモデルとの違いについて紹介します。
果たして、価格による差はどれほどのものなのかを見てみたいと思います。
どんな人におススメの記事?
- 実験用ノートを使っている or 使おうと思っている人
グレードによる違い
比較表
左からハイグレードモデル(=HG)、スタンダードモデル(=SD)、エントリーモデル(=エントリー)の順で比較してみました。
ちなみに、一冊あたり¥3260は払えなかったので、HGは検証できませんでしたm(__)m
HG | SD | エントリー | |
---|---|---|---|
公式価格 | ¥3260 | ¥1630 | ¥560 |
色 | 黒 | 紺 | 青 |
サイズ | A4 | A4 | A4 |
表紙[1] | PPクロス | 板紙 | 板紙 |
扉ページ[2] | 〇 | 〇 | × |
インデックスページ数[3] | 5 ページ | 5 ページ | 3 ページ |
全ページ枚数 | 80 枚 | 80 枚 | 52 枚 |
ページ番号表記 | 〇 | 〇 | × |
製本様式[4] | 糸かがり綴じ | 糸かがり綴じ | 無線とじ |
罫線 | 点線 | 点線 | 実線 |
[1] 表紙
SDとエントリーモデルでは、色の違いだけでなく、表紙の加工に違いがありました。
両方とも板紙を使用しているのですが、
- 撥水性
- 丈夫さ(分厚さ)
ともに、SDの方が上でした。
[2] 扉ページ
扉ページとは、上記の通り、通常のページの前に、自由に書き込めるページのことです。
ここに、よく確認する資料 etcを張り付けたりできます。
ちなみに、入学当初、私はこの部分に実験ノートに書くべき要項をまとめてました。
[3] インデックスページ数
インデックスページは、目次に当たる部分で、どのページにどのような実験をしたかを記入することで、あとで見返した際に、確認したい実験のページにすぐに戻れます。
これは、SD、エントリーモデルともにありました。
[4] 製本様式

そのため、
- 本を綴じのギリギリまで開くことができ、手で押さえなくても本を開いた状態で机に置くことができる
- 無線綴じよりも丈夫

- 本のページが落ちないように、綴じ部分に糊を浸透させる必要があるため、本を見開きにしたときに、綴じ部分が見えづらくなってしまう
- 糸かがり綴じより耐久性が低いと言われる
エントリーモデルでも大学ノートよりはずっといい!
SDに比べてクオリティが低かったエントリーモデルでも、それは実験ノートレベルでの比較の話です。
実験ノートとしては、エントリーモデルであっても大学ノートよりは適切であると思います。
その理由は以下の通りです。
大学ノートよりエントリーモデルの方が適切な理由
- 大学ノートは水や試薬に弱い
→エントリーモデルでは染みるだけでしたが、大学ノートではボロボロになります。 - 改ざん防止機能がある
→研究ノートに目的の一つが、研究成果の保護・管理になります。第三者に見せた時に、改ざんを疑われるようなノートの使用は推奨されません。 - しっかり製本されている
→エントリーモデルの無線綴じであっても、強度は大学ノートより格段に上です。実験ノートは、長期間の保管が必須になります。製本が甘いと、紛失や破損の原因になります。 - 紙が分厚い
→実験ノートに記載は、修正防止のためボールペンを使用します。そのため、紙が薄いと文字が裏抜けしてしまいます。
確かに、リサーチラボノート(=SD, エントリーモデル)は、普通の大学ノートに比べて、高額ですが、それでも実験ノートにはリサーチラボノートを使うべきだと思います。
エントリーモデルでいい... できたらスタンダードモデル
個人的な意見だと、コスパはSDが一番かと思います(HGは買えません)。
しかし、最初は実験方法をメモしたり、自分なりの実験ノートを作っていく上でも高級なノートは必要ないかと思います。
他にも、
- とにかく安く済ませたい
といった人はエントリーモデルがオススメです。
ちなみに、私の場合だと、エントリーモデルは価格が安いのでプロジェクトの数だけノートが用意できるようになり、管理が楽になりました。
実験ノートは研究したことを証明する重要な証拠です。
ぜひ、実験ノートを使って、自分の研究成果をきちんとした形で残しましょう!
おしまい