みなさん、こんにちは。
社会人を経て、大学院生になった Gorori (@gorori_zakki)と申します。
大学生&大学院生の間で必ず問題となるのが、ブラック企業ならぬ『ブラック研究室』の存在です。
研究生を朝から夜遅くまで研究させ、教育という名のもと人権を踏みにじるような発言をし、反抗しようものなら卒業を傘にマウントを取る。
学生は、我慢し続けて精神を病むか、我慢できず自主退学をするかの二択。
まさに、『強制収容所』のような世界です。
近年、SNSの普及により、そういった研究室に所属している学生が声を上げやすくなり、問題が拡散することが増えてきました。
こういった問題は、内々で処理されてしまうことが多いため、公にでることは少なく周知されていません。
実際、私の知り合いでも、アカハラ事案が発生し、自主退学をした人がいました。
そこでこの記事では、
- 有名なブラック研究室のお話
- 私の知り合いのアカハラ事例
- クセの強い教員に対して、私が気をつけていること
の3点について紹介します。
有名なブラック研究室のお話
アカハラ事例で最も有名なのが、こちらの事例ではないでしょうか。
水無月@アカハラさんが以前、所属していた研究室でのお話です。
水無月@アカハラさん
我らが教授が、弊研究室から他大学院に進学する意思を示した学生について、研究室全体に送ったメールです。
学部からの移籍は一切許さないという意思のもと、教授からの指導は受けられないこと、行き先の研究室に当該学生を切り捨てたというメールをおくったことなどが延べてあります。
返信に続く。 pic.twitter.com/rpPqUWVJzd— 水無月@アカハラ (@giugno_june) May 22, 2017
どんな理由があるにせよ、学生に対してこんなメールを送る教授がいるんですから驚きです。
その後、水無月@アカハラさんは、自主退学をされたそうです。
退学しました。 https://t.co/FoRpkiPZVo
— 水無月@アカハラ (@giugno_june) June 15, 2019
この事例は極論ではありますが、こういった教授のせいでアカデミアの世界が愚弄され、大学院に進んだ学生の未来が踏みにじられていいはずがありません。
私の知り合いのアカハラ事例
実際に、私の知り合いでもアカハラの末、自主退学をした大学院生(仮にFくんとします)がいました。
Fくんは、学部生時代とは違う分野の研究室に入学しました。
ところが、指導教員は、一度見せた内容を
指導教員
といって、一切教えない。
そして質問すると
指導教員
といい、馬鹿にする。
さらに
指導教員
といい、プロトコールを渡さず、何も指導せずに細胞の管理をさせる。
その結果、Fくんは、研究時間のほとんどを既に確立されている実験のプロトコールを考え、怒られ、再び探す...を繰り返していました。
さらに、自分が喋りたくなるとFくんの席に行き、1〜2時間の雑談・説教をしていました。
周りの教員が不憫に思い、操作を教えると、勝手なことをするなとFくんを叱りつけます。
最終的に「この人の下では何も学べない」「就職したほうが自分にとってよい」と言ってFくんは自主退学しました。
そして、Fくんは、辞めるから問題を大事にしたくないと言って、真実を教授に言わずに辞めました。
クセの強い教員に対して、私が気をつけていること
水無月@アカハラさんの場合は、成す術がなかったと思いますが、普通の研究室でも自分がアカハラ被害にあう可能性はあると思います。
私の場合、比較的ホワイトな研究室で大学院生活を送らせてもらっていますが、中には雑用を押し付けてくる教員もいます。
そういったときに備えて私が常日頃気を付けていることをご紹介します。
- 好き嫌い関係なくコミュニケーションをきちんととる
→嫌いだからとコミュニケーションを取らないと、クセのある教員はさらにヘソを曲げてしまう - 明らかにおかしいと思った事は、他の研究室員(教員も含む)と共有する
→「私はここでおかしいと思いました。私の考えは間違っていますか?」みたいな感じ。こうすると、何か困ったことがあった時に事情を理解している他の研究室員が助けてくれることも...
→絶対に一人で抱え込んではいけない(学内で無理な時は、SNSでもよいので、聞いてもらう)
→ひどい場合は、学生課等に相談する - 学生だけで群れない
→学生 vs 教員 という構図になり、教員も本音で話しづらくなる。
この3点は意識しています。
とはいえ、この3点を意識していたとしても、アカハラを平然とする教員にはあまり効果がないのかもしれませんが...
(私は気が強い方なので、イライラしているときは、声を荒げたこともあります...)
さいごに
多くの場合、アカハラを平然とする人に限って、力をつけてくれない教員が多いです。
成長するために入学した大学院で精神的に病んでしまったり、実力がつかなければ意味がありません。
そういった場合、他の研究室で研究したほうが良い研究人生を歩めます。
(力がつかないまま、研究職につくと悲惨なことになります)
おしまい