皆さん、こんにちは。
仕事を辞め、大学院に通う決心がついたのも、薬剤師免許が使えば、なんとか生きていけると思えたからです。
しかし、薬剤師になるまで、すべてが順風満帆というわけではありませんでした。
そこで、今回、薬剤師になるということのメリット(いいこと)・デメリット(苦労すること)を紹介したいと思います。
ゴロ理
メリット(いいこと)
学校での知識がそのまま仕事に役立つ
多かれ少なかれ、大学在学中に学んだ研究実習、病院・薬局実習、座学のどれかは必ず仕事を始めてから使います。
なので、勉強した努力が無駄にはならないので、目標を持って授業に取り組むことができます。
ゴロ理
就職に困りにくい
一般的にほとんどの病院・薬局に関しては、きちんと準備さえすれば就職に困りません。
しかし、薬剤師免許が必須ではない、職種(研究職・MR)については狭き門となります。
卒業後、いろいろな職種にチャレンジできる
薬剤師免許が必要な職種は、病院・薬局だけではなく、会社員・公務員にも必要な場合があり、薬剤師として様々な職種にチャンレンジできます。
また、薬学部卒でも4年生大学の人と同じく一般企業に就職できるので、薬学部とは全く関係のない道に進む人もいます(後述にあるように授業料が高いので両親がブチ切れます)。
私の友人のほとんどが別の職種(会社員から病院, 病院から薬局 etc)に転職しています。
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女性が多い。ただし、必ずしも女性社会ではない。
『女性が多いので、(陰湿な)女性社会である』と揶揄されることがありますが、これは嘘です。
確かに、女性の方が多い(私の大学では約6割が女性)ので、言い方や接し方に配慮が必要ですが、実際は、男女間での争いがないケースがほとんどです。
こういった言われ方をするのは、責任が重い仕事のためちょっとしたことでトラブルになりやすく、また女性の割合が多いため、トラブルになった相手がたまたま女性だったということではないかと思います。
ちなみに、病院や薬局の中でも少人数のコミュニティで成り立っているところは、人間関係の問題が起きやすいようです。(私の知り合いは、上司と折り合いが合わず病院を辞めました)。
ゴロ理
アルバイトの時給が良い
調剤薬局であれば、未経験者でも時給2000円は超えてきます。
なので、出産後に子供のために時間をセーブして働いても、家計の負担をかなり軽減できます。
ちなみに、私がバイトしている薬局では、病院薬剤師さん(副業OKの病院です)が働いています。
デメリット(苦労すること)
大学に6年間通わなければならない
薬剤師国家試験を受けるためには、6年間通う必要があります。
ちなみに、薬剤師免許がいらないという人には、4年で卒業できるコースもあります。
このコースは、主に将来、薬剤師免許がいらない研究者を希望する人(国立大学に多い)が進みます。
そして私立の場合、90%以上の学生が6年生に進み薬剤師国家試験を受験します。
つまり、それだけ時間と費用がかかるというわけです。
学費が高い
私立薬学部は、他の学部(医学部、歯学部、獣医学部を除く)に比べて学費(私の場合、年間約200万円弱)が高くなっています。
つまり、奨学金を借りると、卒業時点までに最低6年かかりますので、高級車一台分の借金がかかってきます。
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夢のキャンパスライフは難しい・留年者が多い
基本的に授業を選ぶという機会は少なく、ほぼすべて履修します。
なので、朝から夕方まで授業ということが多く、高校生活の延長のような感じです。
カリキュラムは6年間みっちりと決まっているので、もちろん単位の先取りして卒業までの1年間授業なしということはありません。
また、国家試験の難易度の上昇に伴い、大学の進級も難しくなってきているため、留年者が多い傾向にあります。
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薬剤師国家試験に合格しなければ、ただの大卒
薬剤師免許を取得するには、卒業試験の後、薬剤師国家試験に合格する必要があります。
しかし、国家試験は薬剤師に求められる役割の増加に伴い、年々難しくなってきています。
もちろん、薬剤師免許がない場合は、病院や薬局に就職予定の人は、薬剤師として働くことができません(内定取り消しではなく、調剤事務として働くパターンもあります)。
婚期が少し遅れる
大学卒業が少なくとも2年間遅れるので、高校卒業後に働いている人や4年制大学の人に比べると、婚期が遅れることが多いです。また、出会いの場が少ないことも原因の一つ。
さいごに
今回は、「患者さんを助けられる」「仕事のやりがい」といった主観的なことは敢えて触れないようにしました(人それぞれですから...)。
医療系大学は専門学校のようなもので、入学時点からある程度の将来の進路は決まってしまいます。
もし、薬学部を始めとする医療系の大学に興味を持っているなら、しっかりと下調べ(メリット・デメリット)した上でチャレンジしてみてください。