【医・歯・薬学系】論文探しに使える便利 & 役立つツール

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こんにちは。

大学院生のGorori(@gorori_zakki)です。

大学院生活をする上で、論文を読むことは大切な仕事のひとつです。

しかし、世に出ている論文の数は膨大で、自分が読みたい内容が載っている論文を探すには結構な時間がかかります。

そこで、今回は論文探しに使える便利かつ役立つツールについて紹介します。

論文検索に使えるサイト3選

まずは、論文検索ができるサイトを紹介します。

PubMed(パブメド)

『PubMed』は、医学系論文を探すときの第一選択になります。

アメリカのNCBI(アメリカ国立生物工学情報センター)が運営しており、無料で世界の主要な医学系雑誌に掲載された論文を検索できます。

MEMO
ブラウザの拡張機能を使うと、検索がさらに便利になります。
→詳しくはコチラから
参考 HOME - 検索ページPubMed

Google Scholar(グーグル・スカラー)

『Google Scholar』は、Web検索サービスとして有名なGoolgeが提供している無料の学術論文用の検索サイトです。

PubMedとは違い、あらゆる分野の学術論文を検索することができます。

MEMO
浅く広い検索(=検索ワードが少しでも載っている論文検索)に向いています。
参考 HOME - 検索ページGoogle Scholar

Web of Science(ウェブ・オブ・サイエンス)

『Web of Science』は、大手情報企業のクラリベイト・アナリティクスが運営している世界最大級のオンライン学術データベースです。ちなみに、インパクトファクターはこの会社が作成しています。

フィルターの要素が多いので、かなり絞り込んだ検索ができます

こちらのサイトもあらゆる分野を対象に検索することができます。

MEMO
大学のネットワークから接続 or 学外からだと登録(大学のネットワーク接続時に登録)をしていないと利用できません。
参考 HOME - 検索ページWeb of Science

比較表

『PubMed』『Google Scholar』『Web of Science』の特徴を比較してみました。

PubMed Google Scholar Web of Science
利用料 無料 無料 有料(大学が契約)
検索分野 医学 全分野 全分野
検索精度 高い 低い 高い
イメージ 万能型 何でも検索 条件を絞った検索

結局のところ、どれが一番かというわけではなく、検索したいワードによってそれぞれを使い分ける形になるかと思います。

検索に使えるツールを紹介

次に論文を効率的に検索できるツールを紹介します。

ここで紹介するツールは全てGoogle Chromeの拡張機能です。
Chromeさえインストールしていれば、ボタン一つで追加できます。

PubMed Impact Factor

『PubMed Impact Factor』は、PubMedでの論文検索にインパクトファクター(IF)で絞り込みができるようになるツールです。

論文抄読会でIFの指定がある場合、とても便利な機能です。

また、IFが高い雑誌では、論文自体の内容が充実していることが多いので、しっかりと読み込むとかなり勉強になります。

使い方

インストールした状態で、PubMedにアクセスすると、著者名の下にIFが表示されます。
さらに、左側にバーが現れ、IFでの絞り込みが可能になります。
参考 Pubmed Impact Factor ダウンロードページChrome ウェブストア
  1. ダウンロードページ(上記のリンク)に飛び、「Chromeに追加()」というボタンを押す
  2. 「Pubmed Impact Factor」を追加しますか?と聞かれるので、「拡張機能を追加」を選択すると、インストールが完了します。

Unpaywall

『Unpaywall』は、(合法的に)無料で学術論文の本文を検索するツールです。

PubMed→ジャーナルサイト→論文ファイル(PDF)の手間を省いて、直接、論文ファイルのページに飛ばしてくれます

使い方

インストール後、「PubMed」の論文ページ(Abstractがあるページ)にアクセスすると右側に鍵マーク「」が現れるので、クリックすると論文のPDFページに飛びます。
参考 Unpaywall ダウンロードページChrome ウェブストア
  1. ダウンロードページ(上記のリンク)に飛び、「Chromeに追加()」というボタンを押す
  2. 「Unpaywall」を追加しますか?と聞かれるので、「拡張機能を追加」を選択すると、インストールが完了します。

Life Science Dictionary Tool WebExtension

『Life Science Dictionary Tool WebExtension』は、マウスの矢印(画像)を重ねるだけで、日本語訳が出てくる辞書ツールです。

似たようなツールで「Mouse Dictionary」がありますが、『Life Science Dictionary Tool WebExtension』では生命科学分野で使われる用語を収集した辞書データを使っているので、論文を読むにはこちらのほうが適しています。

使い方

インストール後、右上のアイコンをクリックすると「ON」に変わります。
英単語の上にマウスの矢印()を重ねると、英単語の意味が表示されます。
参考 Life Science Dictionary Tool WebExtension ダウンロードページChrome ウェブストア
  1. ダウンロードページ(上記のリンク)に飛び、「Chromeに追加()」というボタンを押す
  2. 「Unpaywall」を追加しますか?と聞かれるので、「拡張機能を追加」を選択すると、インストールが完了します。

DeepL(2021/9/23追記)

『DeepL』は、英文を(Google翻訳よりも)自然な日本語で出力してくれる翻訳ツールです。

英語の文章をコピー&ペーストするだけなので、英語を読む機会が激減してしまう禁断のツールです...

使い方

英語を左側に貼り付けて、待つこと約10秒...
あっという間に、日本語訳が出てきます。

他にも論文執筆の際、自分で書いた英文を確認するときにも使えます!

まとめ

  • PubMed Impact Factor
    →PubMedでの論文検索にインパクトファクター(IF)で絞り込みができるようになるツール
  • Unpaywall
    →無料で学術論文の本文を検索するツール
  • Life Science Dictionary Tool WebExtension
    →マウスの矢印(画像)を重ねるだけで、日本語訳が出てくる辞書ツール
  • DeepL
    →AIを使った翻訳サービスで、かなり読みやすい日本語訳で出力してくれる神ツール

論文探しは結構時間がかかるものです。

無駄な動作を減らして、効率よく目的の論文を探しましょう。

おしまい

参考 論文紹介のやり方と論文の選び方、読み方Gorokichi.com
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