みなさん、こんにちは。
大学院生のGororiです。
『フォトグラメトリー』という言葉を聞いたことはありますか?
実は、フォトグラメトリーを使うとスマホの写真を使って、誰でも簡単に3Dモデルを作成することができるそうなんです。
最近、大学の生協でも3Dプリンターの扱いがあるぐらい、3Dデータが身近になってきました。
この記事では、
- フォトグラメトリーとは
- 3Dモデルを作るソフトの紹介
について紹介します。
どんな人におススメの記事?
- 3Dに興味のある人
- 写真を撮るのが好きな人
写真を3Dモデル化する技術について
フォトグラメトリーとは
『フォトグラメトリー』とは、
被写体をさまざまなアングルから撮影し、そのデジタル画像を解析、統合して立体的な3DCGモデルを作成する手法です。デジタルカメラを用いた3次元測定機に応用されています。フォトグラメトリーは3Dスキャナのような特殊な機器が不要で、通常の写真だけで生成できることが特徴です。一般的には110枚程度の画像データが必要となり、都市や建築物などの大きなものまで3Dモデルとしてデータにできます。
フォトグラメトリーは昔からある技術で、地形調査、測量、史跡保護などの分野にも使用されていますが、近年では3DCGゲームなどの制作にも使用されています。その背景の1つとして、昨今のパソコンのスペックの向上により、精度の高いモデルを作成できるようになったということが挙げられます。昔はまだ精度が低く、凸凹などの表現が難しかったため3Dスキャナとフォトグラメトリーの組み合わせの方が良いことや、3Dスキャナ単体の方が綺麗にできるなどがありその点では劣っていました。しかし、新しいソフトウェアの誕生とパソコン(ハードウェア)の性能アップにより、クオリティが飛躍的にアップしました。
デジタルハリウッド「フォトグラメトリーとは」
要するに...
- いろんな角度から撮った写真を組み合わせて3Dモデルを作成する方法
ゲームの世界だと、『バイオハザード7, RE2, RE3』に登場するアイテムはこの手法を使っているそうです。
フォトグラメトリーに向いていないモノ
何でも3D化できるというわけではなく、向き不向きがあるそうです。
フォトグラメトリーに向いていないモノ
- 表面がツルツルしているモノ
→陶器・ガラス - 複雑な形をしているモノ
- 動いているモノ
→動物・制止できないモノ - 透明なモノ
→ガラス
つまり、『色がついているザラザラしたモノ』なら大体できるというわけです。
フォトグラメトリーをやってみる
用意するもの
用意するものはたったの4つです。
用意するもの
- PC(64 bit PC)
→自分のPCが64 bit かどうかを確認する方法
参考 Windows10の場合PC設定のカルマ 参考 Windows7の場合Microsoft - スマホ
- 3DF Zephyr 無料版(フォトグラメトリー用ソフト)
→ダウンロードページ( Download 3DF Zephyr Lite (Asia mirror) をクリックして下さい) - 撮影するモノ
写真を撮影する
今回は、生薬の『タイソウ』を撮影してみます。
撮影する際のコツとしては、
- 対象物はザラザラした場所に置く
- 対象物(タイソウ)が全部収まるようにする
この状態で少しずつ角度を変えて撮影していきます。
(iPhoneで撮影しました)
写真を取り込む→3Dモデル化
詳しい内容については、こちらのサイトに分かりやすく掲載されています。
参考 フォトグラメトリ入門 撮影方法~3Dモデル作成STYLY完成
なんやかんやで設定して、しばらく放置していると...
完成しました。
思っていたよりもリアルにできましたが、枚数が少なかったので発泡スチロールにタイソウがめり込んでしまっています(笑)
感想としては...
- 小さなものであれば、50枚で十分でした。
もっと精度を高めたい・もっと大きなモノを撮影したいというのであれば、有料版(3DF Zephyr Lite Steam Edition→定価¥21100)の購入をオススメします。
ちなみに、有料版はたまにセールをやっているので、その時に購入するのがお得です。
コチラの図は、3DF Zephyrの値段の推移になります。こんな感じで、安いときで半額以下になることもあります。→3DF Zephyr 価格推移 - 私は次のセールの時に購入する予定です。
作成したデータの取り扱い方
作成したデータは、
- Twitterで紹介
→公開・共有サイト(Sketchfab)にアップロードして、それをTwitterに貼り付けられる - 3Dデータを具現化
→3Dプリンターがあるなら、作成したデータを実物にすることができる - 3Dデータを販売
→作成したデータをSketchfabやPolyで販売することもできる
というように、仲間内で楽しんだり、お金に変えたりすることもできます。
ゴロ理
参考になるサイト
私が3Dモデルを作成した時に参考にさせていただいたサイトをご紹介します。
一昔前だと、3Dはパソコンに詳しい人がデザインしていくものでしたが、技術の発展によって身の回りにあるモノ使って、気軽に楽しめるものになりました。
試しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
意外とハマってしまうかもしれませんよ(笑)