「ポストといえば赤!」──そう信じて疑わない人は多いでしょう。
でも実は、この“常識”が生まれたのは1901年から。
「え、じゃあ昔は何色だったの?」と思った方、続きをどうぞ!
この記事でわかること
- 日本のポストが赤くなったのは1901年からであること
- それ以前のポストは「黒色」だったこと
- 赤に変わった理由と背景
- 海外のポストとの色の違い
- 近代化の街づくりとポストの意外な役割
- ポストにまつわる小ネタやユーモラスなエピソード
もくじ
日本のポストが赤いのは「戦前から」!
結論から言うと、日本のポストが赤色になったのは1901年からです。
それ以前、明治から戦前にかけては「黒いポスト」が街の中に立っていました。
想像してみてください。今の赤ポストがすべて黒だったら…なんだか棺桶のような、ちょっと不気味な街角になりそうですよね。
でも当時はそれが普通。
だから人々も「郵便といえば黒ポスト」という認識だったのです。
ポストの色の由来:なぜ黒から赤へ?
明治4年(1871年)、日本に本格的な郵便制度が誕生しました。
その時に設置されたポストは黒色。
これは、当時お手本にしたイギリスの郵便制度を参考にしたからです。
イギリスでは当初、緑や黒のポストも存在し、日本もその流れを取り入れたと考えられています。
ところが、「黒は目立たない」「夜に見つけにくい」という実用的な問題が浮上しました。
交通量が増え、人々の生活リズムも変わり、郵便物の収集効率を上げるために“遠くからでも一目でわかる色”が求められたのです。
その結果、全国的に赤ポストが導入されることになりました。
赤の持つ意味
赤は「注意を引く」「警告」「情熱」を象徴する色。
信号機の赤や消防車の赤と同じく、視認性の高さが最大のメリットです。
郵便局も「安全に・確実に・すぐ見つかる」ことを最優先に考え、赤を採用しました。
ある意味、「ポスト=赤」は科学的かつ合理的なチョイスだったわけです。
エピソード&比較:世界のポストと日本の違い
ここでちょっと世界のポスト事情を見てみましょう。
- イギリス:赤ポスト(世界的に有名な「ロイヤルメール」の象徴)
- アメリカ:青ポスト(星条旗カラーの一部としても解釈される)
- フランス・ドイツ:黄色ポスト(鮮やかで街中でも映える)
日本が赤を選んだのは、イギリスの影響もあったかもしれませんが、実際には「日本の街で目立つ色」という現実的な理由が大きかったのでしょう。
ちなみに日本でも観光地では特別仕様のポストが登場しています。
金色ポスト、桜色ポスト、さらにはキャラクターをあしらったご当地ポストまで。
赤ポストが“日常のシンボル”になったからこそ、こうしたバリエーションが「珍しさ」として成り立つのかもしれませんね。
まとめ:赤ポストから学べること
今回の結論はシンプルです。
日本のポストが以前は黒かった。
この事実、意外と知らなかった人も多いのではないでしょうか?
赤は「見つけやすさ」という実用性を優先した選択であり、同時に近代化の街づくりの象徴でもあったのです。
そしてここから得られる教訓は、「常識は意外と新しい」ということ。
私たちは日々、当たり前に存在しているモノに囲まれていますが、その背景には必ず“変化の歴史”があります。
スマホだって、SNSだって、今は「なくてはならないもの」ですが、数十年後には「昔はそんなの使ってたの!?」と笑われるかもしれません。
次に街角でポストを見かけたら、友達にドヤ顔で教えてみてください。「実は昔は黒だったんだよ」って。
相手が驚いた顔をしたら、その瞬間こそ雑学が日常をちょっと面白くしてくれる瞬間です。
まさにポストは、街の片隅に立つ“無言の歴史教師”なのです。